【社員インタビュー⑦】中国をはじめとして困っている国と人の役に立つ。私が私で働ける場所

現在、アクプランタでは採用活動を継続しております。SDGs、農業、食糧問題、環境問題、植物科学などのキーワードに関心があり、世界中で問題視されている異常気象を原因とした、農業生産の低下と食糧不足の問題解決に取り組む気概のある方を求めています。

そこで今回は、2022年初夏以降に加わった新しいメンバーとして、中国事業の開発担当である馬超(ま・ちょう)をご紹介します。彼女の参画により、弊社の中国市場における人脈作りやニーズ調査がどんどん進んでいます。現在も中国出張中で、中国で事業展開するにあたって必要な諸業務の一切を担っています。また、彼女は日本でのビジネス経験も長く日本語が堪能で、日中どちらの商習慣も理解していることは大きな強みです。本記事を通して、馬を身近に感じて頂けると幸いです。

アクプランタとは?

社長の金が、理化学研究所の研究員時代に発見した研究成果をもとに、植物の乾燥・高温耐性を強化するバイオスティミュラント資材*1『Skeepon(スキーポン)シリーズ』を開発・販売している会社です。

プロフィール

亜細亜大学国際関係学部を卒業後、アジア国際経営戦略研究科にて修士を取得し、日本国駐瀋陽総領事館にてODA(草の根無償資金協力)に関する仕事に従事。中国東北三省における貧しい地域へ学校や病院等を援助するプロジェクトを行う。

日本の商社へ入社し、国際貿易に関する業務を担当。その後、化粧品メーカーへ入社し、化粧品に関わる原料、製品等について、海外ビジネスの事業展開に関与。アクプランタでは中国ビジネスの事業開発を担当している。

―――はじめに、アクプランタの志望動機を教えてください。

人を助ける仕事をしたい、と思って転職活動をしているときに見つけたのが、アクプランタでした。自分のしたいことが出来る、自分の強みや経験を活かせると思いましたね。

私は前々職で、日本総領事館でODA(政府開発援助)関連の仕事をしており、中国の貧しい地域における病院や学校、水などに関するプロジェクトを任されていました。そこで、印象的な出来事があったんです。

それは、黒竜江省の黑河という中国の中でも最も寒い最北地域でのプロジェクトでした。どれだけ寒いかと言うと、冬には-40~50度になり、写真を撮影しようとスマートフォンを取り出したものなら、たちまち凍り付いてしまうほどです。私と担当の日本人外交官は、そんな場所にある小学校を訪れました。

学校は、ありました。教室も、ありました。でも、窓がないんです。外は-40~50度の世界。そんな凍えるを通り越して命の危険すら感じる環境で、小さな子ども達は一生懸命に勉強していました。私はその現場を見た瞬間に、これは私が絶対にやらなければならないプロジェクトであると確信しました。

そして、ようやっと窓が付いた教室が出来上がった時、子ども達がバナナをくれたんです。「え、バナナ?」と思いますよね。日本のスーパーでは、安い時には100円くらいで売られている、あのバナナです。でも、極寒の地域に暮らす子どもたちにとってのバナナは、何よりも価値のある宝物なんですよね。それを、私にくれた。今でも心から感動したことを覚えています。そして、得も言われぬ達成感を感じたことも。これが、私の原体験となっています。

だから初めてアクプランタを知った時には、科学の力で地球規模の課題を解決していくというミッションに、強く共感しました。そして、ここで働きたいと思いましたね。領事館時代に、中国には様々な課題があちらこちらに転がっていることを知っていましたし、食糧問題という地球上の全ての人に関わる重要課題に向き合えると考えると、そのインパクトは大きくワクワクしました。

中国の農業課題だけを見ても、本当に様々な問題があります。上げればきりがありません。そして、まだまだ私の知らない課題が潜んでいます。ただ、それらの課題はとても伝統的で、原始的である事が多いんですよね。

潅水を例にお話しすると、日本には潅水管理を楽にできる潅水チューブを使う方法がありますよね。これは中国でも知られていて、現代型の農業をしているような施設では使われています。でも、そこから少し離れて農村地域などに行くと、全く機能していないんですよね。なぜか。それは農業用水が綺麗でないからなんです。水に泥などが混ざっているため、穴に詰まって使い物にならないんです。

世界を見ればたくさんの先進技術があり、日本には特にそれらが集積しています。そして、日々生み出されています。それを中国に持って行ければ、様々な課題を解決できると思っていますが、潅水チューブの例のように全てが機能するわけではありません。しかし、スキーポンは環境を選ばず使える製品のため、幅広い場所で貢献できると思うんです。

また、スキーポンは農業をはじめとした植物関連のビジネスにおいて、高温、乾燥、そして塩害と1つで様々な課題にアプローチ出来ます。これを中国市場に伝えていき、中国の農業現場を助けられるような仕事ができれば嬉しいですね。

―――それでは、入社して感じているアクプランタの魅力を教えてください。

良い意味で、日系企業らしくないところですね。

私の思う日系企業というのは、決められたルールに従って働かなければならず、自分の上司や目上の人には意見を言えず逆らえず、経営層が決めたことをこなしていくトップダウン方針のイメージです。きっと、このような体制の企業は少なくないでしょう。

でも、アクプランタは全く違います。社長の金さんともCOOの中坂さんとも、とてもフレンドリーに話すことができ、相談も、たまにはクレームだって、とても言いやすい環境です。また、私を信じて任せてくれるのが嬉しいですね。

多くの場合、自分達が知らない、分からないような市場でも、上に立つ人たちは自分達が管理したがるものです。分からないけど指示を出したり、知らないけど意見を言ってみたり。でも、金さんや中坂さんはそんなことはなく、私をきちんとプロフェッショナルとして扱ってリスペクトしてくれるので、教えて欲しい、聞かせてほしいというスタンスで話してくれるんです。とても仕事しやすいですね。

だからと言って、放任ではありません。先ほども言いましたが、相談したいと言えばすぐに時間を作ってくれますし、悩んでいると言えば一緒に考えてくれます。中国企業や中国政府の関係者とのミーティングやプレゼンテーションも積極的に参加してくれます。自由にどんどん開拓しながら、心強い仲間のサポートが受けられる。そんな良いバランスの中で仕事をさせてもらえていると感じています。

これは社内の雰囲気にも如実に表れていて、例えば研究開発チームや国内事業開発チーム、中国以外の海外事業開発チームやバックオフィスチームなど、どの部署や人とも同様に、気兼ねなくフレンドリーに話せます。また日本語や英語の境目が薄く、好きな時に好きな言語で話せる雰囲気もありますね。

まとめると、職場でも私生活と同様に、私が私でいられることが何よりも心地いいんだと思います。意味もなく強要・強制されることがない。そんな環境で働けると本当にストレスがなくて、とても幸せだと感じています。

―――続いて、メンバーとしてアクプランタで達成したい目標と、個人として実現したいキャリア像を教えてください。

もう本当にたくさんやりたいことがあります(笑)好奇心旺盛な性格なので、いろんな人に会って、様々な現場を見られる事業開発という仕事が、自分にはとても合っているんだと思いますね。

今、中国に出張に来ているのですが、予想以上に順調に現場視察や人脈作りが進んでいます。中国の商習慣によるところが大きいのですが、多くの場合、事前にアポイントメントしますが、中国の特に農業業界では日本ほど厳密ではないので、当日にアポイントメントが決まることが少なくないんです。朝、誰かに会えば、その人が昼に会える人を紹介してくれる。昼にあった人が、ちょっと遠いけどと言って、違う会社の人を紹介してくれる。これの連続で、数珠つなぎ式に業界の人たちに会えていくんです。なので毎朝、今日はどこでどんな人に会えるかな?と楽しみです。

そんな毎日なので、中国に来てまだ1ヶ月くらいですが、様々な分野の専門家や政府関係者と会うことが出来ました。そして彼らとの意見交換の中で、中国市場におけるスキーポンのニーズは確実にあり、そのニーズは多岐にわたるということが分かってきました。

例えば、出張前には乾燥や高温に関するニーズが高いだろうと考えていたのですが、実はこれ以外にも塩害に関するニーズがとても高いことが分かってきました。また、中国はとても大きい国なので、1つの省が1つの国のように課題も農業スタイルも違います。ゆえに、水資源が豊富で農業がしやすい南中国エリアでは問題にならないことも、水不足が深刻な西北中国エリアでは問題になっていることが多々あるのです。

土の質も違えば水の質も違う。出来る作物の種類も違うし、同じ種類の作物でも驚くほどに形が異なることもあります。「南水北調」という国のプロジェクトの元、水不足が深刻な北中国エリアのある地域では、南中国エリアから水を調達しており、特に西北エリアに位置する甘肃省では深刻で、その水の配給に合わせて村を捨て農業を捨てて、国道沿いに移り住むしかなかった人たちもいるのです。中国を中国市場と一括りに見ることの危険を日々感じています。中国は複雑なんですよね。

そして、日系企業に「中国市場は参入が難しい」と言われている理由である、”中国では良い製品だからと言って必ず売れるわけじゃない”という問題とも向き合わなければなりません。中国市場に参入するためには、政府との良好な関係と、現地企業との横のつながり作りが欠かせません。特に政府と良い関係を築けられれば、中国で会社を設立する際に資金面で優遇措置が受けられるなどサポートもしてもらえます。

そのためにも、私はここ数年は人脈作りに最も力を入れようと考えています。中国でのスキーポン販売を叶えるためにも、まずは地道に人脈作りをし、現地の信頼を獲得していかなければならないからです。それと合わせて中国での販売名義や実証実験の検討、農業以外の商業用の用途としてゴルフ場への展開も考え、出来るだけ早く中国市場でスキーポンを売り出したいと思います。

やりたいこともタスクも膨大で大変ですが、その分大きなやりがいを感じています。

―――最後に、アクプランタを今後どのような組織にしていきたいか教えてください。

これから更にグローバルな会社にしていきたいと思っています。そのためにも、これから仲間になる人達は、まずアクプランタのミッションに共感していることが必須事項だと考えます。使命感を持って働けるということは、様々な仕事において最大のエネルギーになると感じているからです。使命感があれば、どんな苦労もやりがいに変えて頑張れます。

これに加えて、もっと様々な国籍の人達に入ってきてほしいですね。多様な価値観が融合されていくと、今よりももっと柔軟な考えを持った組織になれると思います。そして、そんな仲間たちと1つの大家族のような会社を作っていきたいです。

私個人としては、中国でのビジネスを成功させることが今は何よりも最優先事項です。そして、ゆくゆくは中国以外の国や地域も担当エリアにし、自分の手でスキーポンが使える国を増やしていきたいですね。

今後のアクプランタに期待することとしては、スキーポン以外の製品開発です。例えば作物別など、より細かなニーズにこたえらえる製品を生み出せればいいなと思います。

また、面接の時に金さんが話していた「アクプランタの技術を植物以外の分野にも広げていきたい」という言葉にも期待しています。前職が化粧品だったので、化粧品や健康食品などの日用品にも広げていけるかもしれないと考えると、ワクワクしますね。

また逆に、分野を広げず植物という分野を狭く深く追求していき、”アクプランタ植物研究所”のような場所を作るのも面白そうですね。より一層、農家さんや農業市場のニーズにこたえていけそうです。作物別に新しい成分や効能を発見していけるかもしれないと考えると、やれることがどんどん広がるので楽しみでなりません。

アクプランタの根幹は、研究開発にあると思っています。これからも大切に育んでいき、より多くの課題、人々、国や地域の役に立っていきたいです。