【スキーポン事例】北海道のてん菜、試用2年目
好スタート!

てん菜の畑。この時期、雨が降ったそうですが、それでも乾燥気味なのが分かります

 

国内事業を担当する笹原です。5月18日、北海道伊達市に出張しました。
お会いしたのは、北海道肥料、北海道糖業の方々。

北海道糖業と契約している農家が栽培するてん菜に、スキーポンを試験的に使い始めていて、どんな効果が出ているのかを確かめに行くのが目的です。前回のニュースはこちら

伊達市では近年、てん菜の移植時期にあたる5月上旬に、雨が降らない干ばつに見舞われることが多く、2021年に起きた干ばつでは、植えた苗が枯れる被害が広がりました。

スキーポンを使って、干ばつが起きやすい時期を乗り越えられないか、両社から代理店を通じて相談がありました。そこで2022年の5月上旬、てん菜の苗を移植した畑を、スキーポンを使っている区画と、使っていない区画に分け、生育の状態を比べることにしました。

試験2年目の今年は、成果が見られた1年目と同様の結果になるかを見ていきます。

今回の訪問で移植したてん菜の苗を見て回ったところ、スキーポンを使っていない区画の60株のうち、枯れていたのは7株でした。対して、使っている区画に植えられた60株のうち、枯れていたのは2株でした。

この結果から、スキーポンを使うことで、てん菜の欠株率の減少につながっているということが言えると思います。

 

てん菜の苗の様子。左が健全な苗、右が枯れた苗

 

北海道糖業の担当の方には「昨年はスキーポンを使った作物の生育が非常によかった。今年も期待しています」と言っていただけました。後は農家にスキーポンの使い方をしっかりと伝えることが課題だとおっしゃっていました。

てん菜は欠株した部分に雑草が生えてしまうので、早い段階で補植する必要があります。その分人手がとられるという、別の悩みもあります。スキーポンで欠株をなるべく減らせれば、限られた人手で効率的に栽培できるようになるという効果が生まれてきます。

今回の調査で、スキーポンを使ったかどうかで、てん菜の枯れた数に差が見られて、ほっとしました。今後の生育も追って報告したいと思います!