MECHANISM メカニズム

  • H2O
  • Skeepon

植物は、水分が足りなくなってくると
体内で「酢酸」を作り出します。

この酢酸は、植物自身の乾燥に耐える力「乾燥耐性」を引き出す役割があります。このメカニズムは、弊社代表の金らが理化学研究所での研究により発見したものです(Kim et al., 2017, Nature Plants)。しかし、単純に酢酸を与えるだけでは、植物の「乾燥耐性」を引き出すどころか、酢酸の刺激で植物に強烈なダメージを与えてしまう課題がありました。そこで弊社では、独自技術によりこの課題を解決し、酢酸を有効成分として植物が持つ力を効果的に引き出す製品を開発しました。
それが、“Skeepon(スキーポン)” シリーズです。

更に、このスキーポンに含まれる酢酸は植物体内でに取り込まれて、乾燥ストレスを記憶させる付箋の働きをにない、再び乾燥したときに迅速かつ強力に乾燥耐性を発揮させる効果があります。Skeeponシリーズをあらかじめ施用することで、植物は実際に乾燥を経験していないにも関わらず、不意に訪れる乾燥に対して迅速かつ強力に乾燥耐性を発揮することが出来るようになります。また、その後の研究で、Skeeponは乾燥だけでなく高温に対する耐性の付与効果もあることがわかっています。実際の施用事例等は、各製品の紹介ページをご覧ください。

FEATURES OF SKEEPON SERIES 特色

  • 安全性

    Skeeponシリーズの有効成分は「酢酸」です。食酢の主成分のひとつである酢酸は、長年食べられている身近で安全な物質です。近年では、多くの機能性表示食品において機能性関与成分としても登録されています。また、土壌に散布された酢酸は植物によって吸収されるほか、土壌に住む微生物たちによって分解されていきます(生分解性)。

    Skeeponシリーズでは、酢酸以外の成分も酢酸と同様に人体や環境に対し安全なものを使用しており、安心してご利用いただけます。

  • バイオスティミュラント

    Skeeponシリーズは、「農薬」でも「肥料」でもない「バイオスティミュラント」という区分の農業資材に分類されています。バイオスティミュラントとは、「植物に対する非生物的ストレスを制御することにより気候や土壌のコンディションに起因する植物のダメージを軽減し、健全な植物を提供する新しい技術(日本バイオスティミュラント協議会HP)」とされています。

    バイオスティミュラントの日本での知名度はまだ低いですが、ヨーロッパなどを中心に、減農薬・減化学肥料を達成し、持続可能な社会を実現するための方法として急速に広まっています。

SKEEPON SERIES スキーポンシリーズ

  • 1 Skeepon

    Skeeponは、幅広く農作物全般の生育に適した農業向け製品です。健康に良いことで知られるお酢の主成分、酢酸をベースに作られた安心・安全の製品ですので、農薬や肥料とは違います。それでいて、植物が乾燥・高温・塩害から強くなるため、人にも地球にも優しい製品となっています。

  • 2 Skeepon Turf

    Skeepon Turfは、芝生向けの製品です。植物は、水分が欠乏すると体内で「酢酸」を作り出し、乾燥や高温に耐える力を持っています。弊社では、このメカニズムに着目し、芝生の耐乾燥性・耐暑性の(「耐暑性を」に訂正が必要)向上させることで、芝生の維持管理に寄与する製品を開発しました。夏場の芝生へのダメージや、水やりのコスト・労力の削減、根腐れや病害の発生を軽減できます。

Q&A よくあるご質問

使用できる芝の種類は何ですか?

ベントグラス、高麗芝、ティフトンなど、芝種を選びません。

効果的な施用タイミングはいつですか?

朝いち or 夕方の散水に混ぜての施用、または散水後がおすすめです。

1回の使用量はどれくらいですか?

1㎡あたり希釈したスキーポンターフ液を250mℓ以上散布してください。    
散布量(水量)が多いほど効果は出やすいです。

どれくらいの薬量で?

500倍濃度、平米500 mℓ 。
250倍濃度、平米1000 mℓなら、より強く効果は持続します。
グリーンの場合には300倍が良いらしい。 (10日おきに1.2 mℓ /m2)

効果を実感するのに一番大切なことはなんですか?

施用後は散水、灌注などせずに半日以上(12時間程度)乾燥させて下さい。
その後は通常の灌水パターンにするか、少し水量を減らし気味で散水してください。

繰り返し使えますか?

何度でも繰り返し施用できます。
また、連続して施用した方がスキーポンターフの効果を引き出せます。