デントコーンの実証実験
葉や実に有意な差

左がスキーポンを散布した区画のもの。右が水のみを散布したデントコーン。スキーポンを散布した区画のデントコーンは、葉っぱが青々としています。

 

国内事業担当の笹原です。
9月末、北海道の帯広畜産大学に行ってきました。(私の母校です…)

昨年から同大との共同研究で、デントコーン3品種に、スキーポンが与える影響を調査する実証試験に取り組んでおり、その収穫調査をするのが目的です。

 

スキーポンを散布した区画のデントコーン

 

水だけで育てた区画と、3、4葉期にスキーポンを散布した区画に分け、その後の成長を観察し、収穫前の枯凋具合を測ったり、収穫時の実や茎葉のサイズや重さを測ったりしました。

 

実の重さを比べました。スキーポンを散布した区画のデントコーンは、水のみの処理区と比べ、統計的に有意に重いことが確認できました。

 

デントコーンは一般的に、葉や茎、実を一緒に混ぜ合わせて牛の飼料として使います。スキーポンを散布した区画のデントコーンは葉が青々としていることが分かります。葉が元気な分、しっかり光合成ができているので、栄養をしっかり取り込んで、実の大きさにつながっていると私たちは考えています。デントコーンはアメリカでも実験が始まっているので、今回の試験でいい結果が出たことで海外展開への足がかりになればと期待しています。

 

水のみの区画のデントコーン(上)とスキーポンを散布した区画のデントコーン(下)