日本の裏側・真夏のブラジルで大豆の実証試験

海外事業担当の中坂です。

12月末、ブラジルのサンパウロに行ってきました。行き先は、農業試験の受託専門企業(CRO=contract research organization)のStaphyt社とAgro Carregal社の2社が運営する大豆の試験圃場。この2社と、スキーポンを使った大豆の実証試験を1月から始めることになったのです。

 

でもなぜ今、ブラジルに?

アクプランタでは2024年夏、米国の大豆圃場での実証試験を予定しています。
大豆圃場での実証試験は、すでに北海道で行い、スキーポンを散布した畑の大豆の収量が20%多いという結果も出ています。ただ、国や地域によって、一般的な栽培方法は異なります。日本のやり方をそのまま持ち込んでも、現地の方法と合わなかったり、成果が出なかったりします。

 

米国での実証試験は、米国の市場に参入する上でとても重要です。現地の一般的な大豆栽培にできるだけ即した方法で、かつ最大限の成果を上げたい。それには、どんな散布プロトコルがいいのか、予備試験で見極めておきたい。ただ、北半球はいま冬真っ只中ーーということで、取引先のご紹介で、南半球のブラジルで試験をすることになりました。滞在中の日中気温は35℃。夏真っ盛りです=写真。

 

滞在中は、2社に現地の栽培方法を聞きながら、プロトコル(散布方法、散布回数)を2パターン作り、試験圃場で散布機や土壌の様子を見ました。

印象的だったのが、土壌。「よくこんな土で作物が育っているな」と驚きました。ブラジルはもともと土壌の養分が乏しく、作物が育ちにくい土地だったそうです。土壌や品種の改良を重ね、今のような農業大国になった話などを聞きました。

1月上旬には試験圃場でのスキーポンの散布は終わり、3月には大豆の収量データが送られてくる予定です。どのプロトコルが収量にどんな影響を与えるのか、結果をドキドキしながら待っているところです。