研究拠点を横浜市に移転しました

R&Dグループリーダーの工藤です。

9月6日、東京科学大学にあるアクプランタの研究拠点を、横浜市鶴見区のベンチャー支援施設に引っ越しました。

 

アクプランタは本社のほかに研究拠点を持っています。東京科学大学の拠点は2023年1月に開設されました。スキーポンの効果的な使い方を探ったり、新製品の開発をしたりするのが目的で、植物の栽培や植物を使った試験を主に実施してきました。

 

今回、引っ越しすることになったのは、試験環境をさらによくするためです。

 

本社や東京科学大学で行ってきた試験の環境は、室内でポットに植えた植物に光をあて、栽培するというものでした。ただ、本来、野菜が栽培されている畑により近い環境で試験をした方が、よりリアルに近い結果が得られます。

 

そこで、横浜市の施設では、ウォークインクローゼットくらいの広さの空間に、作物の栽培に十分な光と温度制御の設備をもつ「人工気象室」と呼ばれる部屋を作り、そこで作物を栽培することにしました。

 

引っ越し当日の朝、精密機器専門の輸送業者に依頼し、トラック2台に実験機器や什器などあらゆるものを運んでもらいました。同日17時には搬入を終えられ、プロの手慣れた作業に安心しました。

 

新しい研究拠点では、これまでできなかったトウモロコシのような背の高い作物へのスキーポンの効果的な使い方も実験できるようになります。また、研究拠点の近くには、かつての工藤の勤務先である理化学研究所の横浜研究所もあります。懐かしい場所で、これからさらに研究を充実させていくために、実験や拠点の基盤づくりをすすめているところです。