小柴ハカセの栽培日記「ダイズの重量を計りました」
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スキーポンの効能を実証するためにアクプランタが借りている「鎌田農園」(東京都府中市)。この農園での作物栽培は、主に、弊社特別研究員の小柴共一さん(東京都立大名誉教授)が取り組んでいます。
最近、農園で収穫したダイズの収穫調査が終わりました。今回はその成果をご報告します。
鎌田農園は、弊社が地元農家の鎌田さんから、2023年6月からお借りしている200平方メートルの畑です。室内の実験だけではわからないことを探りつつ、実際のデータもとれる屋外の栽培場所を探しているところ、ある企業のご紹介でお借りできることになりました。
昨シーズンは、2024年5月ごろから作物の栽培を開始し、トマト、デントコーン、ダイズ、枝豆、ジャガイモの計5種類を栽培しました。
ダイズは5月末から6月末にかけて種をまき、30日目にスキーポンの希釈液を1回葉面散布した区画と、50日目に同じように1回散布した区画、そしてスキーポンを与えずに育てた区画の3つの区画に分けて栽培しました。
ダイズは立ち枯れてから収穫します。試験圃場では、立ち枯れ状態になった12月、1-2週間かけて順次収穫をはじめ、個体1本あたりのすべての豆の重量を測定しました。
その結果、50日目に葉面散布した区画の個体1本あたりで採れた豆の平均総重量が最も重く、水だけを与えた区画の個体の大豆の総重量よりも平均約25%重い結果となりました。また、30日目に葉面散布した区画の個体は1本あたりの大豆の平均総重量が水だけを与えた区画の個体よりも平均約15%重く、手ごたえを感じる結果となりました。
小柴さんはこう振り返ります。
「2024年は、ジャガイモやダイズなど、これまで育てた経験のない作物に取り組んだので、生育状態をそろえるのに苦労しました。2025年はこの経験を生かし、さらに精度の高いデータを得られるように、作物ごとに育て方を工夫していきたいと思います」