アクプランタ、2025年の展望。中坂COOの意気込み
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アクプランタは2025年、おかげさまで創業7年を迎えました。昨年は、例年以上の猛暑が国内外を襲ったことを背景に「スキーポン」の認知や販売量が倍増するなど、「地球沸騰化」が進むなか、農業現場の課題解決に一層貢献できたことを実感する年になりました。
国内外の事業展開を担当する中坂高士(なかさか・こうじ)COOに、2024年を振り返ると同時に、2025年の展望を語ってもらいました。
【国内事業】
国内外ともに変曲点となる年でした。フェーズが変わったと感じています。国内においては、昨年度に比べてスキーポンの販売量が倍増しており、特に、夏場の売り上げが好調で、2倍になりました。
また、使われる作物の種類が増えました。ブロッコリーなどの葉菜類中心だったのですが、そのほかの畑作物への展開の可能性が見えてきています。
使い方においても、新しいニーズが出てきています。
これまでは、灌注(かんちゅう)処理がメインだったのですが、葉面散布など農家さん自身で使い方を開発してくれているケースがあり、本当に有難く感じています。また、その使い方が、その農家さんだけでなく地域にまで広がり、新たなスキーポンユーザーを増やしてくださっています。
また、認知度が上がってきていることを実感しています。
私が入社した約3年ほど前は、営業電話をかけていたのですが、興味を持っていただけなかったのですが、今年に入り、その興味を持ってくれなかったところから、問い合わせをいただけるようになった。農家さんや普及員さんなどから、スキーポンに関する問い合わせが増えたことがきっかけだったようです。
CAP国内最大級の農業系イベントJ-AGRI TOKYO(農業WEEK)に出展しています(上記写真)
加えて、スキーポンの効果に対する認知度も上がってきています。その理由は、以下の2つだと感じています。
①科学的な証明をされていて、安心して使える。
②コストが他資材と比べて安く、散布回数が少ないため撒きやすい。
今年、やっと、これまでアーリーアダプターだったスキーポンが受け入れられてきたんだなと嬉しく感じています。
来年以降は、スキーポンの技術的、科学的根拠をさらに伝えていくためにも、勉強会や実証試験を今後も増やし続けたいと思っています。それらを通して、納得してスキーポンを使ってくれる農家さんを増やしたいと思っています。また、今後は益々、組織としても事業としても拡大フェーズに入っていくと思いますので、一緒に成長してくれる仲間も探したいと思っています。
【海外事業】
海外事業は、これまで暗中模索という感じだったのですが、変曲点を迎えていると感じています。
去年までは、よい反応を示してくれた、よい結果が出た農家さんの事例を元に精度を高め、気に入ってくれそうな農家さんを探し続けました。その際には、例えば、最高気温が40度を超える日が続き、乾燥を課題としているような地域から探すなどしました。
これらの試みが功を奏したのか、今年は特に、カリフォルニアの大規模トマト農家さんとの試験がうまくいきました。
今シーズンで初めてスキーポンを試してくれたのですが、植え付けの5月にトマトの苗に与えてくれました。すると、見た目だけでも欠株率の減少を感じてくれました。その話を現地の普及員さんに伝えてくださり、その方を通じて、直接話す機会を得ました。
このほかでも、農業資材会社との取引の可能性が高まっており、事業が進んでいると感じています。来年には、販売代理店と契約できるところまで漕ぎつけました。
このような結果を少しづつ得られているのは、UCdavis、カリフォルニア森林局、現地の普及員の方などとの協力により、農家さんに響くデータが取れるようになってきたからだと思っています。その中で、スキーポンに対する信用力を上げてこられたんだなと感じています。
科学的な裏付けがあるということは、新たな市場(海外)に入って行くうえでとても大切だと感じています。それがあるから話を聞いてくれます。その次のステップとして、現場レベルでいいと言っててくれるユーザーが増えているという流れができている。
しかし、これだけでは不十分だとも感じていたので、今年は、実際に農家さんに使ってもらう共同試験を増やしてきました。日本の作物で得たデータから仮説を作り、試したのですが、アメリカの土や気候、農法とは合わず、その都度ブラッシュアップしてきました。
今後はブラジルにも進出する予定です。現地の研究所との共同研究を予定しています。
海外事業については、やっとスタートラインに立てたというのが正直なところです。来年は事業展開を本格化させ、一人でも多くの方々にスキーポンのファンになってもらえるように、愚直に進めていきたいと思っています。
【一緒に働きたい人】
- 新しい環境(国内外)に飛び込みコミュニケーションできる人
- 科学的なリテラシーがある人、学ぶ意欲の強い人
- 周りに相談しながら、どんどん自分で前向きに進めていける挑戦好きな人
- 中長期目線で折れずにビジネスに取り組める、胆力がある人
- スキーポンやアクプランタのビジョンに強く共感、理解している人
- 失敗してもめげず、様々な立場の人たちと話しながら、PDCAを回せる人