【ウガンダ訪問記】研究者が見た、農家説明会の1か月

2026年7月2日、ウガンダ・ジンジャでスキーポンの製品発表イベントが行われ、アフリカ市場での本格販売がスタートしました。それから約1か月、事業開発兼CLOのイアンと研究部門の保坂が現地で開催された農家向けトレーニングセッションに参加してきました。全3回を予定するセッションのうち、今回は2回目にあたります。ウガンダ西部の街フォートポータルを拠点に、周辺の農家を訪ね歩いた1か月について話を聞きました。

 フォートポータルを拠点に、村々をまわる

現地で計3回予定されているトレーニングセッションのうち、私が参加したのは2回目です。ウガンダ西部の街フォートポータルを拠点に、車で1〜2時間ほどの範囲にある農村へ、現地の販売パートナーとともに1日に2〜3カ所というペースで訪ねました。

1回の説明会につきは20〜30人ほどの農家さんが集まってくれました。バナナ、コーヒー、トマト、キャッサバなど、栽培されている作物は村によってさまざまです。

 

 

 

 

 

 

 

スキーポンの安全性と使い方を、販売パートナーが丁寧に伝える

まず伝えるのは、バイオスティミュラントとは何か、スキーポンとはどういうものかというところからです。当社はNARO(ウガンダ国家農業研究機構)と3年間共同研究をしてきたので、その研究実績もあわせて説明しました。

使い方自体は難しくないのですが、守ってほしいポイントがいくつかあります。例えば、土が乾燥している状態ではなく、事前に水を与えてから使うことや、きちんと根に届くように与えることなどです。こうした安全性や使い方については、時にはデモンストレーションを交えながら説明しました。

 思わぬ反響を呼んだラジオ出演

直接使い方を説明するようなデモンストレーションだけでなく、現地のコミュニティFMの農業番組にも何度か出演しました。1回30分ほど、スキーポンの使い方などを説明します。番組の中では、リスナーからの電話での質問に答えることもありました。

実際にラジオの最中には、スキーポンの販売を担当しているNARO Holdingに電話で注文が入ることもあったそうです。ラジオで説明することが実際の購入につながるとは、思っていた以上の反響でした。

コミュニティラジオに出演する様子

圃場で見えた、確かな変化

2ヶ月前にスキーポンを散布したコーヒー畑を訪問する機会もありました。散布していない場所と比較して散布した部分の方が大きく育っていて、効果を目で確認できたのは今回の出張で良かったことの一つです。



天候に左右される農業と、スキーポンの可能性

ウガンダはさまざまな部族から成り立っていて、言語も地域によって大きく異なります。同じ国の中でも伝え方を工夫しなければならないと感じました。通訳はもちろん大事ですが、それ以上に、言葉に頼らず見て分かるような伝え方が大切だと思います。ポスターなど視覚的な資料の改善は、今後の課題です。

もう一つ強く感じたのは、ウガンダの農業が天候にかなり左右される仕組みだということです。用水設備が整っておらず雨頼りの栽培が多いうえに、干ばつや高温といった環境が原因となるような不作であっても、国からの補償はありません。つまり、天候がそのまま彼らの収入に直結するということです。スキーポンは、そうしたリスクへの備えとして意味があると改めて感じました。


研究室から、ウガンダ農家の現場へ

これまでは研究室での実験が中心で、変数をコントロールしやすい環境にいました。でも現場は違って、地域や条件によってうまくいくこと・いかないことが出てきます。そうした違いをグローバルな視点で捉えて、原因を考える機会になりました。現地の研究者とディスカッションする中で、自分の研究の視野が広がった経験になったと思います。

農家さん向けの説明会は、一定の頻度で続けていく必要があります。現地のマーケティングチームが自分たちで説明できるようにしていくことも大事です。今は口頭説明への依存度が高いので、より分かりやすいポスターなど、視覚的な資料の充実も必要だと感じています。

第3回のトレーニングセッションも予定されています。今回得られた学びを、次のセッションに生かしていきたいと思います。

現地のマーケティングチームと共に

スキーポンのウガンダ展開についてはこちらもご参照ください!