滋賀県、キュウリ栽培で節間(せっかん)が縮小

スキーポン処理された苗が並んだビニールハウス=滋賀県野洲市の「きたなかふぁーむ」

 

国内事業担当の笹原です。8月9日、滋賀県野洲市の株式会社「きたなかふぁーむ」さんにお邪魔してきました。

同社は約1ヘクタールの圃場でキュウリを中心に栽培しています。今シーズン、スキーポンを購入していただいたのと、弊社COOの中坂が以前お世話になったというご縁もあって、ご挨拶に伺いました。

訪問の3週間ほど前に定植したキュウリの苗にスキーポンを処理してくださっており、今回は処理後の生育状況を確認させていただきました。「通常、この時期のキュウリの苗は、暑さのせいで芯や葉が焼けてしまうことが多いのですが、今年はそういった症状は見られない」と教えていただきました。

 

また、散水でマルチにたまった水の温度が上がり、その水が葉や茎につくことで枯れてしまうことで起こる症状も、今年はなく順調に育っているそうです。

その中で、最も評価いただいたのは、葉が茎につく「節」の間の部位を指す「節間(せっかん)」=下写真参照=の長さが、短くなったということでした。

 

節間の長さを比べた写真。定植前に成長した1と比べ、スキーポン処理後の2-4以降は短くなっているのがわかります=滋賀県野洲市の「きたなかふぁーむ」

 

キュウリは、節をたくさんつけたほうが葉や花芽が多くつくため、収量が高まるとされており、節間の長さが短くなるということは、この後成長するにつれ、節がたくさんできる可能性が高いといえます。

同社の北中良幸代表取締役社長は「高温対策としては今のところ順調です。これから収量がどうなるかが楽しみです」とおっしゃってくださいました。笹原も、キュウリでここまで結果が出ていることをうれしく思っています。

収穫は9-10月ごろ。今後、収量がどうなるか、結果を伺うのが楽しみです。