【宮城・岩沼】スキーポンを葉面散布したダイズ、収量倍増
COOの中坂です。12月上旬、宮城県岩沼市に行ってきました。
代理店さんからのご紹介でつながった、ダイズ栽培の地元農家さんにお伺いするのが目的です。この農家さんの圃場で、今年6月に植えたダイズの花芽が形成される少し前、8月上旬にスキーポンを葉面に散布しました。12月頭には、収穫が終わったと連絡をいただき、見に行ってきました。
収穫したダイズの中から、無作為に20本を抜き出し、さやをとって中の豆つぶを取り出し、1株からとれる豆の総重量を集計しました。その結果、スキーポンを葉面散布した区画の豆の株あたりの重量は、従来の栽培区画と比べ、約2倍重いことがわかりました。かなりの手ごたえです。
今回協力していただいた農家さんから、生育段階での育ち具合にそれほど違いはなかったと事前に聞いていたので正直あまり期待していませんでしたが、実際計測してみると2倍もの差がついて、すごく驚きました。計測に立ち会ってくださった農家さんも「差が出てそうですね」とおっしゃっていました。
弊社は長く、ダイズの栽培データがほしいと考えていました。理由の1つは、米国のダイズ市場で展開する際に、効果のある散布方法など、支えとなる知見が必要だからです。
もう1つは、国内市場の開拓です。前年に北海道でダイズの実証実験をしており、収量が2割増えるなど、手ごたえのある成果が出たことから、国内普及を視野に代理店さんと連携し、実証実験にご協力いただける農家さんを増やしているところです。
宮城県は「ずんだ餅」で知られるダイズの産地です。加えて、高温で悩んでいる地域でもあります。今回の成果を代理店さんに共有し、地域の農家さんに広げていきたいと思っています。その意味で、普及の下支えとなる大変貴重な成果となりました。