「第13回ダイズ研究会」@名古屋大に参加しました

事業開発担当の橘です。2月14-15日、名古屋大学で開かれた「第13回ダイズ研究会」にR&D担当の工藤と一緒に参加してきました。
この研究会は、ダイズを研究している国の機関や大学の研究者、企業関係者などが研究の成果などについて発表、意見交換する場です。新型コロナの影響で、今回4年ぶりに開かれました。私たちアクプランタは、スキーポンに関する研究成果をポスターで発表するためにお邪魔しました。
スキーポンは、ダイズにも効果があることが分かっていますが、ダイズの生育のメカニズムをもっと知る必要があると感じています。そこで、スキーポンの研究成果の共有を通じて、今後につながる新たな知見を得たり、研究会の参加者と関係を築いたりすることが目的です。
会場では、東海地方(愛知、岐阜、三重の3県)での大豆栽培の課題などが共有されました。中でも、目立ったのが「湿害」です。
この地方では、2年間でコメ→小麦→ダイズの3種類を栽培するローテーションを採用しているそうです(2年3作)。水をふんだんに使うコメの土壌と、湿気を嫌うダイズの土壌がそもそも異なるうえに、梅雨や台風といった天候の影響もあって「湿害」が発生し、ダイズの生育が遅れたり、播種がずれ込んだりするという課題が大きいということでした。
「湿害」に関する一連の発表を聞いて、ダイズをめぐる課題は、スキーポンの効果である「高温乾燥」以外にも様々あるのだとわかりました。一方で、ポスター発表をした際には、高温乾燥に悩む多くの方々が話を聞きに来てくださいました。
「湿害」もあれば「高温乾燥」もある。こうしたダイズ栽培をめぐる複合的な課題は、勉強会に参加することでより理解が深まりました。「現場」に直接足を運ぶことの大切さを改めて実感するとともに、課題を抱える方々と直接お話ができたことで、今後この地域でスキーポンを知っていただくためのヒントをいただいた、とても意義深い機会にもなりました。