【ブドウ】JA大阪南×大阪府農業普及所×アクプランタでスキーポン試験を実施

COOの中坂です。4月21日、JA大阪南の太子営農経済センター(大阪府太子町)にお邪魔してきました。
このたび、同JA管内のブドウ栽培農家の方々と大阪府農業普及所のご協力をいただき、スキーポンの実証試験を実施することになり、スキーポンの散布作業に立ち会うのが目的です。実は、大阪府はブドウの一大産地で、特にデラウエアは山形に次いで全国2位の生産量を誇り、同JA管内のブドウ生産者も400名近くいるそうです。
試験について話し合うブドウ農家、同JA担当者、府農業普及員の方々
一方で、大阪地域では灌水システムの導入が他産地と比べて進んでいないこともあり、ここ数年続く乾燥と高温の影響が、ブドウの生育にも深刻に表れているそうです。
成木では、生育途中(4~5月頃)のつるの成長が鈍化。収穫時の実の太り、色づきが悪くなっているそうです。また、若木も高温乾燥がひどい年に育ったものだと、収穫できるまでに通常(生育5年目)より1〜2年遅れてしまうというダメージが出ています。
試験圃場の様子。根が張っているあたりの地表に散布しています
今回の試験では、3軒の農家さんにご協力いただき、巨峰(成木)、デラウエア(成木)、シャインマスカット(若木)に灌注処理を実施しました。梅雨明けの7月初旬には、2回目の散布も予定しています。その後、大阪府の農業普及員さんが、生育途中の樹勢や、収穫時の実の太り具合や色づきを、通常栽培の区画で育てたブドウと比較するという流れです。
最近、有難いことに、果樹に関するスキーポンのお問い合わせが増えてきています。そのため、今回の試験には社内でも期待が高まっています。今から、どのような結果が出るのか楽しみです。