【米国・ナパバレー】ワイン用ブドウでスキーポン試験を開始

事業開発担当の橘です。
7月末、金代表とCLOのデイビスと私の3人で、米カリフォルニア州のナパバレーに出張しました。ワイン用のブドウ畑でスキ-ポンの実証試験が始まることになり、開始に合わせ、現地で私たちアクプランタのメンバーが直接散布をしにいくことになったためです。
樹木へのスキーポン散布は、まだ本格的に取り組み始めて日が浅い為、現地のスタッフに正しい散布方法などを直接指導することも目的の一つでした。
試験を始める数カ月前から、現地の農園スタッフと会議を持ち、現場の課題感を把握したり、スキーポンの効能を説明したり、試験の段取りなどを話し合ったりしてきました。その上での現場入りでした。
現場のスタッフからは、高温乾燥ストレスによるブドウの品質への影響が課題だと伺いました。ワインの製造工程や品質にも影響するため、現地のスタッフがスキーポンに高い関心を持ってくださっているのが、分かりました。
現場は丘陵地で、水はけが場所によって異なるため、作物の生育にムラが出やすい箇所もありました。担当者の方は、品質が均一であることや収穫時期がばらつかないようにすることがとても大事だと教えてくださいました。
アメリカでは、若い世代を中心に、アルコール飲料の消費量が減っており、ワイン業界も同様の傾向だそうです。売上が減るなか、品質を落とさずにブドウやワインの栽培・生産コストをいかに減らしていくかが現場の課題なのだと学びました。
こうして圃場に直接お伺いすることで、事前に聞いていた課題の解像度がかなり上がりました。
今夏のカリフォルニア州の気温は比較的穏やかとのことでしたが、来年以降も試験を続けて、高温乾燥がより深刻になった時の作物の生育など、長期的に見続けていけたらと考えています。