【米国・トマト】スキーポン実証実験の収穫に立ち会いました
事業開発担当の橘です。
10月、米カリフォルニア州の農業の中心地である、セントラルバレー地域に出張しました。今春に実施したトマトにおけるスキーポンの実証実験を行った圃場で、収穫に立ち会うことが目的でした。
試験を実施した圃場は、東京ドーム10個分(約47ヘクタール)という広大な土地を有しています。スキーポンを使わない通常栽培の区画と、スキーポンを散布する実証実験の区画に分けて生育を比較しました。
何よりも驚いたのは、日本のトマト収穫と全く異なるその方法でした。
日本の露地栽培におけるトマト収穫では、機械化はまだ普及しておらず、手摘みが一般的です。対して、米国のこの圃場では、トマト収穫専用の大きな刈り取り機がトマトを茎ごと刈り取り、実だけを選別し、横付けされているトラクターの連結荷台に流し込むようにして積みこんでいきます。茎は刈り取り機の内部で粉砕し、後ろから、農地に戻していました。
荷台に積まれたトマトは、この後、荷台ごとトレーラーに引き渡され、近くの加工場に運ばれていきます。
この収穫作業を2交代制で早朝から深夜まで続け、私が滞在した4日間で、圃場全体の3分の2まで収穫が終わりました。どれだけ広大な圃場なのかを実感しました。
夜になると、蚊が大発生するなど過酷な状態で作業していることを今回、初めて実感と共に知りました。実際に収穫の様子を目の当たりにして、当たり前に食卓で目にする農作物は、こうした労働を経て届いていることに感謝しました。
収穫作業に立ち会う中で、収穫現場の人たちもスキーポンに興味を持ってくれたことも印象的でした。詳細の結果はこれからですが、現地の農家の方々に効果を信頼していただけるような結果が出て、スキーポンの普及につながればいいなと思っています。
