【社員インタビュー】スキーポンを”別次元”の資材だと感じた。生産者の希望につなげる

2025年9月、アクプランタに入社した緒方心太郎(おがた・しんたろう)さん。大学時代、国際開発経済を学び、種苗業界、規格・標準化業界と、異なるフィールドで営業を経験してきました。現在は、営業担当として「スキーポン」の普及に取り組んでいます。本記事では、これまでのキャリアや、アクプランタを選んだ理由、そして入社後に感じている手応えや今後の展望などを聞きました。

 

アクプランタとは?

社長の金が、理化学研究所の研究員時代に発見した研究成果をもとに、植物の乾燥・高温耐性を強化するバイオスティミュラント資材*1『Skeepon(スキーポン)シリーズ』を開発・販売している会社です。

 

プロフィール

農学部卒業後、種苗メーカーに入社し、花、野菜の種子や苗、球根、農業資材、一般消費者向け商材などの営業やマーケティングなどを10年弱担当。その後、英国規格協会へ転職し、マネジメントシステム認証審査の日本国内営業に従事。ノルウェーの認証機関を経て、2025年、アクプランタに入社。

 

―――これまでのキャリアについて教えてください。

大学では農業経済学を専攻し、途上国を含む国際的な経済発展や支援のあり方を学び、「自然に近いところで働きたい」という思いをずっと持っていました。

 

新卒で入った種苗会社では、国内の生産者さん向けの営業に携わりました。地域の種苗店さんと連携しながら品種を提案し、その先の生産現場につないでいく仕事です。多くの現場を回る中で、作物づくりの奥深さや、現場で積み重ねられている工夫の多さを、肌で感じる日々でした。

 

その後、規格・標準化の業界に転職し、英国規格協会ではISOなどの認証を扱う法人営業を5年ほど経験しました。自動車や航空機などの業界を担当し、町工場から大企業まで各地を飛び回る日々でした。

 

扱う商材は種から規格に変わりましたが、「現場に足を運び、人の話を聞く」という働き方自体は変わらず、さまざまな業界や技術、価値観に触れる貴重な時間だったと思います。

―――なぜ、農業分野に戻ろうと思ったのでしょうか。

規格・標準化の業界には、業界内でステップアップしていくキャリアパスがあります。実際、国内外のさまざまな団体から声をかけていただきました。ただ、その中で「このままずっとこの世界に身を置くのか」と、自分に問うようになりました。

 

また、年齢的にも、新しいチャレンジをするならラストチャンスかもしれない、と思ったタイミングでもありました。そんなときに転職エージェントから紹介されたのが、アクプランタでした。正直、農業分野に戻る選択肢はほとんど考えていなかったのですが、スキーポンを知り、「これは別次元かもしれない」と直感的に感じました。

 

―――スキーポンを「別次元」と感じたのは、なぜですか。

一番大きかったのは、スキーポンが、これまでのバイオスティミュラント(BS)とは明らかに違ったからです。

 

多くのBS剤は、定期的に施用し続けていく必要がある場合もあります。私が知る限り、効果が感じられなかったり、その原因もよく分からないままになってしまったりする状況がどうしても発生します。

 

この現状に、生産者さんも混乱しているように感じています。例えば、使うタイミングが悪かったのか、量が足りなかったのか、ほかの剤との併用すべきだったのか、そもそも選ぶ製品自体が違っていたのか。そうした「何が原因で、何をどう調整すればいいのか」が見えないまま、商品が次々と市場に増えているように思います。

 

その点、アクプランタの「スキーポン」は、エピジェネティクス(遺伝子の働きを引き出す仕組み)という分野での基礎研究の成果を土台にしています。例えばサプリメントのように、栄養を定期的に補給する考えとは異なり、たった一度の施用でも、植物がもともと備えている高温・乾燥耐性を引き出す働きを備えています。これは、他の資材の使い方や効能と一線を画すユニークな特徴です。

 

生産者の皆さんの多くは、すでに遮光資材、水やり、品種選び、ハウス設備など、高温乾燥対策をほぼやり尽くしているのが現状だと思います。それでもなお、酷暑など環境の変化の速さに追いつけず、悩んでいる方が多いと感じています。これに対して、スキーポンはこれまでになかった対応策であり、その特性からも「使わない」という選択肢がないほどの製品かもしれない、と強く感じ、入社を決めました。そして、今、現場を回る中で一層強く確信しています。

―――入社後、具体的にどんな仕事をしていますか。

国内事業の営業として、スキーポンの製造現場や代理店、圃場などを回りながら、試験結果の収集や情報の共有を行っています。「どういう環境で、どう使えば、最も効果が出るのか」をきちんと整理し、正しく伝えることの大切さも実感するようになりました。

 

種苗業界で働いていた時と同様、生産者の方々の成功事例や工夫を、別の生産者の方々に橋渡ししていく。その積み重ねが、スキーポンの信頼と広がりをつくっていくのだと思っています。

 

―――アクプランタの雰囲気はどうですか。

少人数のメンバーで、とてもオープンだと感じています。研究、営業、経営の距離が近く、それぞれが言うべきことをきちんと伝えながらも、「アクプランタの技術を世の中に届けたい」という方向性は全員共有していると感じます。スタートアップらしいスピード感と、チームワークの良さは、入社前に感じた印象そのままで、今も心地よく働けています。

 

―――これからの目標を教えてください。

高温・乾燥という環境変化の中で、スキーポンが生産者の方々にとっての「希望」につながる選択肢になることです。営業担当として、その価値を現場で伝えるだけでなく、売上という「数字」で成果を示し、普及の後押しをしていきたいと考えています。