米フロリダ展示会「Biostimulants World Congress 2021」の出展レポート

アクプランタは、11月30日~12月2日に米国フロリダ州マイアミで開催されたバイオスティミュラントの展示会「Biostimulants World Congress 2021」に出展してきました。本記事では、展示会場の様子や、商談の概要などについてご紹介していきます。

出展企業は欧米企業がほとんど。ほかには、ブラジルやインドの企業も

まず、出展企業についてですが、現地アメリカやヨーロッパの企業がほとんどでした。約8割といった体感です。残りの2割としては、ブラジルのほかにインドの企業も出展しており、日本からはアクプランタ1社のみでした。

こちらは、展示会場となったホテルからの眺めです。美しい眺望に、心も踊ります。

同展示会は、2年前の2019年にスペイン・バルセロナで開催されていたそうなのですが、その当時を知る人から見ると、今年はコロナの影響もあって来場者数は半分くらいに減ってしまっていたようです。

 

今回バイオスティミュラントに特化した展示会であったため、来場者は一様にバイオスティミュラント資材、技術に興味を持っている方々ばかりということもあり話も通じやすく、非常に有意義な意見交換を行うことができました。出展者のほとんどがメーカーで、このほかには卸売業者や、各国での性能試験や製品登録などを受託する企業でした。来場者の主な目的は新材探しで、日系企業からも大手商社やメーカーの担当者がいらしていました。

アクプランタ独自の技術がユニークだと評価され、自信に

弊社のブースに訪問してくださった方々からは「アクプランタの持つエピジェネティクス技術を用いた環境ストレスに関わる遺伝子活性で、植物の抵抗性を向上させる開発アプローチは、現在市場に出ているバイオスティミュラント商品群とは全く異なるため、ユニークで興味深い」とのコメントを多数いただき、改めて自社技術に自信を持ちました。技術メカニズムについての説明は、皆さん真剣に耳を傾けてくださったので、手ごたえを感じています。

 

具体的に、どのような企業様と、どういった話を行ったのかにつきましては、以下に簡単にまとめます。

①欧州のグローバル化学メーカー

事前に展示会のウェブサイト上に掲載されているアクプランタの紹介ページを見て、マーケティング担当者が訪問してくださいました。弊社の基礎技術に興味を示していただき、共同研究や商品開発の文脈でお話をすることができました。

②カナダの卸売業者

Skeeponのカナダでの展開に興味を持ってくださいました。担当者は、元々、日本の展示会もよく足を運んでいた方だったので、日本市場についての理解もある方でした。それゆえ、日本の技術力を信頼してくださっており、商品の取り扱いについてポジティブな反応を示していただけました。

③イタリアの製品登録や性能試験などを支援する企業

弊社では、海外進出にあたり世界各国での製品登録について調査をしています。そんな中、イタリアではSkeeponは農薬登録ではなく、植物活性剤の形で登録できるかもしれないと教えて頂きました。これは、弊社がヨーロッパで製品登録を行っていくにあたり、大変有益な情報です。これから詳細を調査していきたいと考えています。

展示会への出展をきっかけに、海外展開を加速させたい

今回の展示会出展における成果としては、以下3点だと考えています。

①共同研究先の発掘、開拓ができた

②各国での販売代理店開拓ができた

③海外での製品登録の目途が立ち始めた

 

アメリカでの展示会でしたが、ヨーロッパを中心に様々な国や地域の企業と商談することが出来ました。また、今回はアクプランタにとって、初めての海外展示会だったのですが、他社製品とは全く異なるアプローチでバイオスティミュラントを開発している点について興味を持ってもらうケースが多く、大きな自信となりました。今後も研究・技術力をPRポイントに、海外展開を進めていきたいと考えています。