【農家インタビュー】北海道・さいこうファーム代表・吉田拓実さんに聞くスキーポンの実感

吉田拓実さんと妻の幸枝さん=サイコウファーム提供


北海道美幌町の「さいこうファーム」は、ブロッコリー、トウモロコシ、アスパラガス、ジャガイモ、サツマイモを栽培し、2025年からスキーポンを使用していただいています。どんな変化があったのか、代表の吉田拓実さんに伺いました。

 

この記事のポイント

  • 北海道美幌町で夫婦で新規就農5年目。ブロッコリー、トウモロコシ、アスパラガスが主力
  • スキーポンは定植直前に1回。500倍希釈を他剤と混ぜてジョウロで散布し、定植後の追加はなし
  • 育苗期の水切れによる枯れが2年続けてほとんど出ていない
  • 位置づけは「極端な天気に対応する保険」

 

吉田拓実 さん略歴

北海道・美幌町在住。東京大学大学院で博士号を取得後ベンチャー企業に入社。2019年4月、夫婦で同企業を退社し新規就農のため美幌町へ移住。研究経験を活かした農業への挑戦、自然や人とのつながりを重視した暮らし、地方の抱える課題解決に対して農業を通じた貢献を志し、夫婦二人三脚でブロッコリー、トウモロコシ、アスパラガスなどを栽培。農業と地方移住のロールモデルを目指し、日々の取り組みを発信している。

吉田拓実さん=さいこうファーム提供

 

 ーー どんな作物を育てていますか

吉田:主力はブロッコリー、トウモロコシ、アスパラガス。ジャガイモもある程度作っていて、サツマイモも少しですが育てています。北海道の冬は畑が雪に閉ざされるので、農作業はお休みです。代わりに、私も妻もライターや企業の手伝いなど別の仕事をしていて、実はそちらの方が稼げたりもします(笑)。

 

 ーー スキーポンを使うようになったのはいつからですか

 

吉田: 昨年からです。きっかけはアクプランタ代表の金さんでした。金さんのことは、大学時代から知っていたのですが、共通の知人から「金さんが起業したらしい」と聞いて調べたら、スキーポンについてを知り、そこから関心を持つようになりました。

 

ーー 暑さの課題を感じることはありましたか

吉田:あります。昨年、ジャガイモの生育の調子がいいと思っていたのですが、非常に暑い時期に、一気にへたってしまったことがありました。

 

ーー どのタイミングで使っていますか 

吉田: 定植直前の散布が多いですね。ブロッコリーだと、昆虫対策や病気対策の農薬散布と同じタイミングで使っています。定植後は特に追加していなくて、普通にいつも通りの管理、定期的な施肥くらいです。

 

水で500倍に希釈してジョウロで散布しています。他の農薬と一緒に薄めて上からざーっとかける形です。何度も散布するのは大変なので、タイミングを一回にまとめたいからです。

ブロッコリー収穫の様子=さいこうファーム提供

 

 ーー 使ってみて、変化を感じましたか

吉田: スキーポンを使わない区画を設けていないので、使っている区画との比較はできないので、正直変化ははっきりとはわかりません。ただ、育苗期に水切れで枯れるようなことは、スキーポンを使い始めた昨年、そして今年もほとんどありませんでした。暑くなると水をこまめに与えていても枯れてしまうことがあったのに、それがほぼなかった。それがスキーポンの効果なのか、天候によるものなのかは何とも言えませんが、収量については、今のところ調子がいいです。

 

 ーー 改良してほしい点はありますか

吉田: キャップに容量(mL)の目盛りがあると助かります。育苗時だと、128穴のセルトレイ30枚分に15リットルほど、倍率によっては30mL程度を量る必要があるのですが、農家にある道具ではその量を正確に量れないんですよね。キャップに「8mLで満杯」のような目盛りがあれば、「これを4回でいい」と一目でわかって使いやすい。

 

 ーー これからほかの作物にも広げたいとお考えですか

吉田: 妻は夏の猛暑対策として効果があるならアスパラガスにも使いたい、と言っています。うちはビニールハウスでの立形栽培なので、夏場は本当に暑くなるんです。今は2週間に1回くらい尿素で追肥しているので、そこに混ぜて使おうかと考えています。

 

 ーー 最後に、これからスキーポンを使ってみたいという農家さんに伝えたいことはありますか

吉田:私たちは、まだ就農して5年目の新米農家です。それでも、ずっと雨が降らなかったり、とても暑かったり、毎年毎年天気に振り回されています。

スキーポンは、そんな極端な天気に対応する保険として使ってみています。

もうずいぶん昔の事になってしまいましたが、私は大学で植物の環境ストレス応答について研究していましたが、その時も、植物がもともと持っている環境適応能力には驚かされていました。

農業を始めた現在、植物の持っている能力を活かせるスキーポンには期待しています 

 

編集部より

さいこうファームではまだ対照区を設けた比較試験を行っていないため、吉田さんは変化を効果と断じることに慎重でしたが、、育苗期に水切れで枯らすことがほぼなくなったこと、収量の調子がよいことは、2年続けて確認されています。なお、ご要望のあったキャップの目盛りについては、社内で検討を進めています。貴重なご意見をいただきありがとうございました!

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