【米国出張報告】トウモロコシ、大豆、トマトで実証試験スタート!

海外事業担当の中坂です。3月末から4月頭にかけ、メンバー4人で米国に出張してきました。

今回の出張の目的の一つは、今シーズン、実証実験や販売のパートナーとなる、農協組織や農家への訪問でした。

まず、今後の連携の在り方を話し合うために、中西部・カンザス州の農協組織「アグパートナーズ」へ。同組織とお付き合いのある農家さんを紹介してもらいました。1万エーカーもの広大な農地でトウモロコシ、大豆、綿花を栽培し、作物の生育状況を把握するためにドローンも飛ばしています。

大豆の試験が予定されている圃場で、土壌の性質を確認しています=カンザス州で

 

まずは6月から、トウモロコシと大豆の圃場でスキーポンを使った実証実験が始まる予定です。昨年、米国のトウモロコシと大豆の大規模圃場で良い結果が出た散布方法があるので、その再現性を確認することも目的の一つです。

 

この農家の圃場の一部に、「Sandy Soil」という、乾きやすく作物の栽培に不利な土壌があるので、そこでスキーポンを使ってみたいとのこと。土壌改良をするにも限界があるため、植物自体の力を高めるしかないそうで、まさに、スキーポンがお役に立てる課題。良い結果が出ればと思っています。

その後、カリフォルニアにあるトマト農家の圃場にもお邪魔しました。ここでは、5月13日から60エーカーの圃場を使った実証実験が始まります。今回の訪問は、どのように試験をするのが良いかを確認するのが目的でした。

 

(左上)実証試験予定のトマト圃場(灰色部分)。薄い色の土壌が水分が少ない部分です。(左下)試験に使うトマトの苗を確認しているところ。(右)試験に使うトマトの苗の生育具合を確認しています=カリフォルニアで

 

メンバーが土壌水分センサーを土に入れ、水分量を測りました。ひとつの圃場のなかでも乾燥しやすい土壌とそうでない土壌があり、試験をする際、スキーポンの処理区画と非処理区画との比較で結果が揺らいだり、ムラが出ないようにするために、予め水分量を把握するのが目的です。

土壌の水分を測るアクプランタのメンバー。遠く見える木のあたりまで実験圃場として使われます。

 

昨年もこの農家とトマトの実証試験をして、手ごたえのある結果が出ており、今回は本試験の位置づけです。6月頭には欠株率などのデータを確認し、9月には収量などの最終結果を確認する予定です。どんな結果が出るのか、楽しみです。