米国出張報告 ネブラスカ&カンザスで試験圃場を視察

訪問先の方々と

 

研究開発担当の工藤です。

5月中旬、1週間ほどかけて、中坂COOと米国中西部のカンザス州とネブラスカ州を回ってきました。この夏、現地の農家や試験代行企業と連携し、ダイズとトウモロコシの栽培で、スキーポンの効果をみる試験を予定しています。今回の訪問は、試験用の圃場の状態や、スキーポンを散布する農作機械がどんなものなのかを見るのが主な目的でした。

シカゴのオヘア国際空港経由でカンザス州のウィチタ空港へ。そこから中坂COOと交代で、車を運転しながら2〜5時間ずつかけ、試験圃場を回るのです。といっても、都会と比べ車も多くないので運転自体はそんなにストレスではありません。

ウィチタ空港で私のスーツケースがないというハプニングがありましたが、不幸中の幸いというか、その日の深夜スーツケースが届き、圃場へ出発する前に荷物を確保できました。

 

まず向かったのは、カンザス州の試験実施機関2社とネブラスカ州の試験実施機関1社。農作機械や圃場の状態を見せてもらい、問題ないことを確認できました(下写真)。

うち1社は、試験で使われるトウモロコシの種がすでに圃場にまかれていて、芽が出ていました。これからスキーポンを撒く予定の区画もあり、契約通り準備されていることが分かりました。

 

そのあと、ネブラスカ州の農家さんへ。ここでは昨年からトウモロコシの栽培でスキーポンを使っていただいており、収量が増えたという、うれしい結果となりました。今年はダイズにも使ってくださることになっています。訪問の前日、豪雨が降って圃場が水浸しになってしまい、その様子を見せていただきました(下写真)。大雨が降ると植えた種が流れてしまうので、「もう一度種をまきなおさないといけない。とても大変だ」とおっしゃっていたのが印象的でした。

農家さんの圃場は、土地に起伏がありました。起伏があると、場所によって土壌の乾燥度合いにムラが出る傾向があります。平坦な土地と比べ水の管理が難しいことがよくあります。実際にスキーポンを使っていただき、どんな結果になるのか、改めて聞いてみたいと思っています。

 

この旅のもう一つの大事な目的は、これまでオンラインのみでやりとりしていた農家や企業の方々とじかにお会いし、試験の遂行に必要な信頼関係を築くことでした。現地の方々も温かく迎えてくださり、質問にも誠実に答えていただきました。1社の経営者からは「次来たときは、ぜひカンザス名物のバーベキューでも」と、うれしいお誘いもいただきました。夏の本番に向け、前向きにすすめていこうと改めて思いました。