北海道で甜菜の試験スタート 生育状況も良好

国内事業担当の笹原です。5月28日、北海道伊達市、洞爺地方を回ってきました。目的は甜菜栽培でスキーポンの効果を見る実証実験の確認です。

甜菜の試験圃場。移植された苗が育っています

 

甜菜は、砂糖の原料に使われる作物です。北海道では5万1200ヘクタールの農地で栽培されており、この地域を代表する農作物の一つです。

4月下旬から5月上旬が栽培開始の時期で、ペーパーポットで育てた苗を圃場に移植する方法(移植型)と、種をじかに撒く方法(直播型)の2つがあります。移植型は移植時の干ばつに弱く、移植後に枯れて死んでしまった株の後に新たな株を補植する必要がありますが、かなりの人手と時間が必要です。少しでも補植を減らそうと、今回試験をすることになりました。

今回、訪問した地域の農家さんは、昨年から試験に協力してくださっていて、2年目の結果が期待されています。今回の訪問では、植え付け初期の育ち具合を見せていただきました(下写真)。

スキーポンで処理された区画の甜菜の様子。株数を多くとるために、間隔をあえて詰めて植えています

 

3つの圃場を回りましたが、スキーポンを処理した区画は、慣行栽培の区画と比べ、どこも葉数が1枚程度多く確認でき、生育状況が良好であることが観察できました。

スキーポンの処理で、移植時の苗にかかるストレスが軽減されたのでは、と前向きに評価しています。協力農家さんからも「初期の生育がいいので、これからの収量にもよい影響が出るのではないか」と期待する声をいただきました。

これからも生育状況を追いながら、その都度皆さまにお伝え出来ればと思っています。

 

洞爺湖にも寄ってみました