【インタビュー】和歌山のみかん農家、樹勢を維持。収量確保に貢献

まつさか農園代表 松坂進也さん(和歌山県)

まつさか農園の松坂進也さんは、温州みかんを中心に、でこぽん、しらぬい、はっさくなどの柑橘類を3ヘクタールの畑で育てています。

3年ほど前、知人経由で、弊社の金CEOを紹介され、試しにスキーポンを使い始めました。「魅力に感じたのは、乾燥耐性がつくことだった」と振り返ります。

「この10年、ずっと異常気象が続いていると感じている」と松坂さん。乾燥が深刻化し、潅水のコストが重くのしかかるようになりました。できるだけ少ない水での栽培を模索しましたが、設備投資へのコストが高いことが壁になっていました。

 

水やりは大変な仕事です。トラックに水の入ったタンクを積んで運んでいきます。そのあと、スプリンクラーにつないで散水します。「3トンの水を撒いても、暑くて地面につくなり何割かは蒸発してしまいます」と、松坂さん。スプリンクラー設備がない園地ではトラックからホースでつなぎ、1本ずつ撒いています。

みかんは乾燥が続くと、今年の収量だけでなく来年の収量にも影響します。実が肥大せず、10-20%収量が減ってしまいます。それだけでなく、2年に1度しか実がならない「隔年結果」とよばれる現象が起こる恐れもあります。「このサイクルに一度入り込むと、抜け出すのが大変なのです」と松坂さんは話していました。

そのため、樹勢(樹木の生育状態)の維持のために、水をあげられないときの対策を考えていました。そこでスキーポンを使って乾燥耐性をつけることで樹勢が維持できるか、自主試験をしたそうです。

 

試験では、潅水しにくい区画を選び、梅雨明けの土壌水分が多いときに、500倍に希釈したスキーポンを、樹木1本あたり5リットルを根が集中しているであろう株元あたりに土壌灌水処理しました。

使用した感想として、「スキーポンを使用することで、樹勢の維持ができました。極端な天候が続くことが予測されているなかで、樹勢や収量確保のため、今後も続けてスキーポンを使っていくことが重要だと思います」とのお言葉を頂くことができました。