【ウガンダ2回目渡航報告①】3カ所で製品登録用試験がスタート(トマト編)
7月末から約2週間、ウガンダに行ってきました。独立行政法人国際協力機構(JICA)の「ウガンダ国干ばつでの植物生育を促進するバイオスティミュラントにかかるビジネス化実証事業」(2026年3月契約終了)の一環で、今回で2回目の渡航になります。
前回の渡航で進めた同国での製品登録に向けた実証実験の進捗の確認や現地の農作物栽培でスキーポンを活用できるかを探ることなどが目的です。
製品登録に向けた実証実験のパートナーとして政府に委託を受けている同国農業研究機構(NARO)の関連機関・国立作物資源研究所(NaCRRI)に、JICAコンサルタントとヒアリングに行きました。
スキーポンの製品登録の試験は、同研究所の5カ所の地方拠点で取り組むことになっています=下表参照。対象となる作物は、トマトとコーン。すでにトマトは初回の試験の苗の移植が済んでいます。初回の試験の結果は、今年9月後半、2回目の試験は11月から始まり、来年3月上旬には、結果が出る予定です。
【製品登録の試験が実施されているNaCRRIの拠点と試験対象の作物】
Namulonge:トマト、コーン(Kampala近く)
Kamuli:トマト、コーン
Kween:トマト
Lira:コーン
Serere:コーン
トマトの試験の様子
8月2日と3日、 NaCCRIの3か所の拠点(Namulonge、Kamuli、Kween)を回り、トマトの栽培の状況を確認してきました。
3カ所の研究担当者の話によると、いずれもスキーポンを処理した区画のほうが、活着率は高かったということでした。今後トマトの収穫時期に入りますが、その間は収量調査が行われる予定です。
Kamuli(上)の圃場とNamulongeの圃場の様子。試験用作物の生育は順調に進んでいました。
これに先立ち、8月1日には、在ウガンダ日本大使館で、ウガンダに進出している日本企業によるプレゼンテーションのイベントが開かれました。
金CEOも登壇し、スキーポンの効能やウガンダでの取り組みをお話させていただきました。自社のブースには同国や周辺国の政府関係者およびメーカーの担当者など多数の方々ががいらしてくださり、問い合わせやこの後の取引の可能性についてご質問をいただきました。
※今回のウガンダでの活動は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の 「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に「ウガンダ国干ばつでの植物生育を促進するバイオスティミュラントにかかるビジネス化実証事業」(2026年3月契約終了)が採択されたのを受けたものです。